【2025年最新】インド駐在の生活費はいくら?日本と物価比較・帯同家族の実例つき

目次

1. インド駐在の生活費はどれくらい?【結論】

「インドは物価が安いからお金がかからない」という声を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、実際に駐在や帯同で暮らしてみると、日本と同じような生活水準を保つには意外とお金がかかるのが現実です。

私自身、夫と二人でニューデリーに住んだ経験がありますが、駐在員向けの安全な住宅を選び、日本食材や医療の安心を確保すると月の生活費はおおむね30万〜50万円が現実的なラインでした。

もちろん、現地採用のインド人スタッフの給料相場と比べると高く感じるかもしれません。
ですが、安全面・衛生面を優先し、家族の健康を守るための必要経費と考えておくのが大切です。

本記事では、項目ごとにどのくらいのお金がかかるのかを解説していきます。

企業によっては企業側が負担してくれる部分もあると思いますので、ぜひ会社の制度で活用できる部分は活用できるよう調べてみてください。


2. インドの物価は日本の何倍?2025年最新版

「インドの物価って結局、日本の何分の1? それとも何倍?」
そう思う方も多いでしょう。

物価の目安:家賃/食費/交通費/日用品まとめ

インドでは物やサービスによって物価感が大きく異なります。
2025年現在の大まかな相場感を一覧にすると、以下のようになります。

項目 インド平均 日本比較
家賃(駐在員向けマンション) 8万〜40万円/月 東京程度~2倍
食費(自炊中心) 3万〜7万円/月 日本の3〜5割程度
外食費(和食レストラン) 1回2,000〜5,000円 日本とほぼ同等
交通費(ドライバー付き) 5万〜10万円/月 日本より高い場合も
日用品・雑貨 日本の7割程度 為替で変動
医療費(軽い通院) 3,000〜10,000円/回 日本より安め

ローカル価格は日本より大幅に安いですが、日本人向けサービス・輸入品は高額になることが多いです。
特に安全な住宅や質の高い医療を選ぶと、物価の恩恵は限定的です。

下記項目は以下で解説しています。


インフレ・レートの影響

2025年現在、インドの物価はコロナ後の回復やインフレの影響で年5〜7%程度の上昇傾向です。
さらに円安・ルピー高の影響で、円換算すると体感物価は年々高くなっています

実際、私がインドに住み始めた2023年代と比べると、
家賃も食材の輸入費用や外食費も1.5倍近くになった印象があります。


3. 【実例】夫婦2人のインド駐在生活費

ここからは、私の実体験をベースに、夫婦2人でのインド駐在生活費の内訳を紹介します。


家賃・光熱費

  • 家賃:治安が良く、駐在員が多く住むコンドミニアムを選ぶと
     月20万~40万円が相場です。
     家具付き物件が多く、ジムやプール付きの高級レジデンスも。


  • 光熱費:電気代はエアコン使用で月1~3万円程度。
     水道代は安めですが、水質が心配なので浄水器代が別途かかります。


家賃に関しては、毎年10%の上昇が基本なので、家賃の低い家を探して引っ越しをしている方もいるそうです。

日本人が多く住んでいるのが、高級マンションのような位置づけです。

お子さんがいると、整備された庭でのびのび遊べることや、家の作りが甘いインドで修繕が比較的対応が早いことなどが高級なマンションのメリットです。

家賃が高く感じることもありますが、3LDK の物件が多かったり、各部屋が日本の家に比べると広めに作られていたりするのでそれも高値の理由かなと思います。

探すと1LDKの少し安めの物件などもあります。

また、インドは夏が長く暑いです。その分エアコンの電気代がかかります。


食費・外食費

  • 自炊中心の食費:2人で月3万〜5万円ほど。
     野菜やフルーツは安いですが、輸入肉や和食材は日本より高いです。


  • 外食費:ローカル食堂なら1人500円以下でも食べられますが、
     和食レストランは1人2,000円以上が目安。
     週1回の外食で月1万〜2万円程度。


野菜の値段は日本食スーパーで買うか、オーガニック食品店で買うか、ローカルスーパーで買うかなどでもかなり変わります。

例えばローカルスーパーであれば、スイカが1玉100円、小玉キャベツが20円くらいで買えることもあります!笑

日本食品のスーパーで買うと大体3倍~5倍くらいのお金がかかることもありますが、その分野菜が綺麗だったり、大ぶりで使いやすかったりします。

ちなみに、インドはイモ類、トマト、カリフラワー、キャベツ、オクラなどはとても安く、もやし、白菜、キノコ類(マッシュルーム以外)は高い印象です。

日本食レストランは大体定食が1500円~2500円程度。

お酒が少し高いので居酒屋として利用した場合には一人10000円くらいになることもあります。

韓国料理や中華料理も同じくらいの相場感です。


日用品・通信費

  • 日用品(洗剤・シャンプー・ボディソープ)は日本の7割程度の価格感です。
     ただし日本メーカー品はあまりなく、あってもかなり割高です。


  • 通信費(Wi-Fi+携帯)は月2,000円〜5,000円程度で十分高速です。


衣類用洗剤、食器用洗剤ともに、私は現地のクオリティでも満足でした。

トイレットペーパーは質のわりに値段が高い印象でした。

日本から持ち込んでいる人も多かったです。

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医療費(体験談)

私はいくつかの持病があり、インド滞在中も月1〜2回は通院していました。
日本語が通じる病院や、海外旅行保険が使える病院だと初診で3,000円程度、血液検査で5,000円ほど。少し高めです。

風邪や腹痛でクリニックに行くと、薬代込みで5,000円前後が目安でした。

ですが、基本的に、海外旅行保険や駐在者向け保険に入っていると基本は費用が掛かりません。

突然の高額な医療費の発生に備えて、海外旅行保険への加入は必須です。


治安対策コスト

インドは地域差が大きいですが、デリーやムンバイの大都市でも夜間の外出は注意が必要です。
私たちは以下のコストを安全対策として計上していました。

  • タクシー代:月二人で3~5万円程度


物価の高騰により、タクシー代もかなり値上がりしている印象です。

私たちは子供もいなかったのと、節約をしたい気持ちもあったのでタクシーのみでしたが、

ご家族によっては

  • 専用ドライバーを雇用:1日8時間で月5万〜10万円(会社が負担してくれることが多い)


  • 警備員付きレジデンス:防犯面で必須、家賃に含まれる


  • 防犯グッズ:現地調達できないものは日本から持ち込み


に安全コストとしてお金をかけていました。


4. 【知人談】子連れ帯同のインド生活費

子供連れで帯同している知り合いのママさんの話も紹介します。


教育費・国際学校

インドのインターナショナルスクールは授業料が高額です。
デリーの有名校の場合、年間で150万円〜300万円/1人くらいかかることもあるそう

日本人学校もありますが、距離によっては送迎サービス(ドライバー雇用)も必要です。


食材の追加コスト

子供向けに安心できる日本食材を買う家庭が多く、
私の知人も月に1〜2万円ほど追加で輸入食品に使っているそうです。


安全な移動手段の確保

小さな子供がいると公共交通機関を避ける家庭がほとんど。
ドライバー雇用で、交通費が月5万〜10万円ほど増える例も。

メイドさん、シッターさんの雇用

インドは保育園の時間が短かったり、旦那さんの出張などが忙しく育児を頼めなかったりすることもあるため、ベビーシッターさんを雇っている人も多いようです。

メイドさんによっては日本食が作れたり、英語で遊んでくれたりと、サービスが手厚いですが、毎日数時間で5~10万円程度かかることもあるそうです。

ちなみに私の場合は掃除だけ依頼していて月1万円くらいでした。

5. インド駐在で日本から持ち込むべきもの

インドでも基本的な日用品は揃いますが、日本クオリティの物は手に入りにくいものもあります。
実際に住んで感じた「持って行って良かった!」というアイテムを紹介します。


✅ 日本食材セット

・味噌・醤油・だしパックなどの和食の基本
・インスタント味噌汁やレトルトご飯
・ふりかけ・お菓子(子供がいる家庭に特に便利)

インドでも輸入スーパーで買えますが、価格は日本の2〜3倍。
常温保存が効くものは多めに準備がおすすめです。


✅ 虫除け・空気清浄機

インドは蚊やハエが多く、感染症予防の意味でも虫除けグッズは必須です。

  • 虫除けスプレー/蚊取り線香/ベープマット


  • 空気清浄機(PM2.5対策で特に都市部は重要)


現地でも購入できますが、日本製の方が性能やサイズ感が安心でした。

私が現地で購入した空気清浄機(除湿機能付き)は12万円でした!笑


✅ 海外対応電化製品

変圧器やマルチプラグも必須アイテムです。

・ドライヤー
・炊飯器(現地で売っているものは大容量が多い)
・電気ポット

家族分の家電を現地で揃えると割高になることが多いため、信頼できる日本製を持ち込む家庭が多いです。


6. インド駐在の生活費を抑える5つのコツ

インド駐在で同じ生活をしていても、少しの工夫で支出を抑えられます。


1️⃣ 現地スーパーや市場を活用する
輸入品ばかり買わずに、現地野菜・スパイスを上手に使えば食費を節約できます。

2️⃣ ドライバー雇用をシェアする
帯同家族同士でドライバーをシェアすると、移動費を抑えられます。

3️⃣ 日本で医薬品を備蓄する
現地で買えない薬も多いので、常備薬や持病薬を多めに持ち込みましょう。

4️⃣ クレジットカードの為替手数料を比較する
海外利用で手数料の安いカードを選ぶだけで、年間で数万円変わることも。

5️⃣ 保険を見直す
駐在員用の海外旅行保険は内容が重複することもあるので、無駄な補償を省いて適切に。


7. 【まとめ】インド駐在生活の安心準備ガイド

インド駐在の生活費は、日本の何倍かと言えば人によって全く違うのが正直なところです。

✔ 物価は日本より安い部分も多い
✔ でも、安全・衛生を確保するには費用がかかる
✔ 子連れ帯同では教育費・治安対策費が想定外になりがち

「インドだから安く済む」と思い込まず、
自分と家族の安心のために必要なコストを知り、
できる準備をしっかりしていくことが大切です。


8. FAQ

Q1. インド駐在に必要な初期費用はどのくらい?

渡航準備費(ビザ・保険・予防接種)や家電購入費を含めると、
単身でも20〜50万円、帯同家族だと100万円以上かかることもあります。


Q2. インドの治安は本当に大丈夫?

大都市でも油断は禁物です。
特に女性や子供連れは夜間外出を避け、ドライバー移動が基本です。


Q3. インドで現地採用の給料だけで暮らせる?

暮らせますが、上記で紹介したような高級マンションではなく単身者向けの家を契約したりと節約のポイントを持っている人が多いです。

現地採用の場合、家賃補助などを活用しながら生活をしている人が多い気がします


Q4. 駐在で医療費はどのくらい見ておけばいい?

軽い診察で月5,000円〜1万円程度が目安です。
慢性疾患がある方は、追加で月数万円を考えておくと安心です。


Q5. 物価は今後もっと上がる?

インフレ傾向は続く見込みです。
2025年も年5〜7%の物価上昇が見込まれているため、余裕をもった生活設計をおすすめします。

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この記事を書いた人

当ブログを運営する年の差夫婦。
犬と3人暮らし。
夫婦のコミュニケーション術、夫婦の旅行、仕事の情報などについて幅広く情報発信中。

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