1. インド駐在はきつい?結論から言うとつらいポイントも多々ある

「インド駐在」と聞くと、物価が安くて手当がついてお金が貯まる…
そんな華やかな面を想像する人も多いと思います。
でも実際に赴任した人、家族として帯同した人が口を揃えて言うのは、「想像以上にきついこともある」という現実です。
私自身、インドに帯同したとき、最初のうちは体調面・孤独・文化の違いに何度も心が折れそうになりました。
だからこそ伝えたいのは、きついのは自分だけじゃないということ。
そして、きつさの正体を知れば、備えと工夫で乗り越えられることです。
2. なぜきついと感じるのか【リアル事例】
インド駐在が「きつい」と言われる理由は一つではありません。
働く本人と家族、それぞれに違う苦労があります。
ここからは実際の体験や、厚労省の公的データをもとに、
どんな現実があるのかを具体的にお伝えします。
前半部分ではきついと言われる具体的な例について解説しています。
びっくりしてしまうかもしれませんが、後半ではしっかり解決できるような内容にしているので安心して最後まで読み進めてください
インド駐在がきつい理由① 駐在員本人が抱えるプレッシャー
駐在員としてインドで働く駐在員の多くは、
日本語が通じない現地でマネージャーとしての役割を果たさなければなりません。
- 英語が苦手でも日常的にインド英語での交渉が必須
- インド特有の「時間にルーズ」「YESと言って実はNO」文化に振り回される
- 現地スタッフのマネジメントは想像以上にストレスが多い
- 上司や本社からの成果プレッシャーも大きい
厚労省の海外赴任メンタル事例でも、
「言葉の壁・上司との関係・孤立感」がうつ症状の大きな原因として紹介されています【参考】。
日本人同士であっても、駐在員同士の人間関係がうまくいかず、逃げ場がないといったことも起こりうるのが現状です。
インド駐在がきつい理由② 帯同家族が感じる孤独と不安
帯同している家族(特にママさん)もまた、別の形で「きつさ」を感じます。
- パパの出張が多く、月の半分はワンオペ育児状態
- 治安の不安、PM2.5など空気汚染で子供の健康管理がプレッシャー
- 近所付き合いの悩み、駐在妻コミュニティの距離感
- 体調を崩しても頼れる人がいない
私自身も、夫が出張で不在のときに体調を崩し、誰にも助けを求められず本当に孤独を感じました。
でも、SNSで励まされたり、現地の友達が差し入れをしてくれたり、支えられて乗り越えられた経験もあります。
インド駐在がきつい理由③ 体調面での不安と気候・感染症の現実
インドは地域によって気候差が大きく、夏は40度を超え、冬は大気汚染が深刻です。
さらにFORTH(厚労省)によると、腸チフス、マラリア、デング熱など、
多くの感染症リスクがあります【参考】。
水道水を飲めず、外食も衛生面で注意が必要。
食中毒や下痢など体調不良は「あるある」で、慣れない人は特に最初の数ヶ月が踏ん張りどころです。
「ここまで読むと、怖い話ばかりで不安になった方もいるかもしれません。
でも大丈夫です。
実際に多くの家族が同じ不安を乗り越えて、インドで笑って過ごせています。
大事なのは『知っておくこと』と『準備しておくこと』。
この記事を最後まで読めば、きつさが半減します。
インド駐在を「きつい」で終わらせないために|具体的な対策と心の準備
前半でお伝えしたように、インド駐在は決して楽なことばかりではありません。
でもだからこそ、事前に知っておく・備えておく で大きく変わります。
ここからは、実際に駐在経験者や帯同家族がやって良かった「準備」と「考え方のコツ」を紹介します。
1. 体調・衛生面|「水・空気・虫」を制する人がインドを制す
- 空気清浄機は必須
→ PM2.5対策で日本から持ち込んだ人が多いです。現地購入もできるけれど性能に差があるので要チェック。 - 水対策も徹底
→ 飲料水は必ず市販のペットボトル。料理用もRO水(浄水器)を。
→ 胃腸薬・整腸剤を日本から常備。体が慣れるまで無理をしない。 - 虫よけ対策を怠らない
→ 蚊帳やスプレー、ベープなど。熱帯病は油断しない。

2. メンタル|孤独は必ずあるものと知っておく
孤独なこと自体は悪いことではないのですが、向き合い方が大切です。
自分で抱えすぎないよう、周りを頼りましょう。
- SNSや日本人会、オフラインで「心の避難所」を作る
→ 人と比べすぎない。SNSは良い面だけじゃないと割り切るのも大切です。 - 現地での友達作りは「助け合い」前提で
→ 体調が悪いときに助けてもらえるのは結局人のつながり。
→ 小さな「ありがとう」をたくさん伝えておくと良い関係が続きます。
→自分もお友達が困っていたら助ける - 日本の友達も頼る
→あなたが元気で暮らしているか、日本のお友達も心配しています。
→電話で話すことで安心できることもあります。
3. 家族の安心|帯同家族のしんどさを減らすコツ
- パパの出張が多いのはきついけど変えられない・・・一人で抱え込まない
→ 日本の家族や友達とマメに連絡する。差し入れや仕送りで気持ちもラクに。
→現地の友達も頼る - 子どもの学校問題は情報戦
→ 先輩ママに聞く、日本人学校の先生と早めに信頼関係を作るのが大切。 - 大気汚染対策は「家の中の環境を守る」
→ 空気清浄機・マスク・鼻うがいグッズなどを用意しておくと安心。
私は子なし帯同でしたが、ママさんが旦那さんの長期出張で大変そうなときは、お手伝いに行っていました。
お風呂に入っている時間は子供とふたりで遊んでいたり、一緒にご飯を食べたりしました。
お母さんが本当にありがたがってくれて、とてもいい気持になりました(`・ω・´)笑
4. 仕事での「駐在員の大変さ」も知っておこう
働く側もプレッシャーは大きいです。
・ 言語が100%通じない中でマネジメントする
・ 日本のやり方が通じないストレス
・ 納期や約束が守られない文化での調整力が問われる
ここは「駐在は給料が高いから羨ましい」で終わらせないで、
パパも大変なんだと理解しあえると、家族のチーム感が生まれます。
もちろん、イライラすることもあると思いますし、直接伝えることも重要です。
ですが、敵と思わず、一番近い味方という心構えを持ち続けることも本当に大切です。
5. 「一人で頑張らない」が最大の対策
- 体調が不安なときは 私立病院が安心
→ 通訳会社を付ければ日本語でもやりとりは可能。評判を事前に調べておきましょう - 産業医・オンラインカウンセリングも遠慮なく
→ 会社によっては産業医に相談できます。民間のカウンセリングも活用しましょう。 - SNSで繋がれる人がいるだけでも大きな味方。
インド駐在は「楽しい」と言えるために|経験者からのメッセージ
最後に。
インド駐在は確かにきつい。でも、それだけで終わりません。
大変だからこそ、乗り越えた後の達成感は特別です。
私も体調を崩したとき、心細くて泣きそうになったことが何度もあります。
でも助けてくれた人がいて、SNSで繋がった仲間がいて、
「ひとりじゃない」と思えたから今も笑って話せます。
そして、インドに住んだからこそ味わえた景色や文化、マーケットの賑わい、
予想外の出会い…全部、宝物です。
まとめ|「知っておく・頼る」でインド駐在は乗り越えられる
きつい部分を隠さずに伝えたのは、準備できる人を増やしたいからです。
「もう帰りたい」と思ったときこそ、思い出してください。
頼れる人や情報は必ずあります。
この一歩で、あなたと家族のインド駐在が少しでも軽く、
そして楽しいものになりますように。

FAQ
Q1. 日本人会に入るべき?
A. 人によりますが、情報収集やトラブル対応では心強いです。
Q2. 大気汚染が不安。いつが一番ひどい?
A. 冬(11月〜2月)は特に深刻です。マスクや清浄機で備えて。
Q3. 夫婦仲が不安になったら?
A. 小さな不満も溜め込まないで、定期的に本音を話し合う時間を。
参考リンク
