1. インド駐在って実際楽しい?【結論】

「インド駐在って、きついばっかりじゃないの?」
そう思っている方へ、はっきり言います。
インド駐在は楽しいです。
もちろん、毎日100%楽しいわけではありません。
でも、不便さも予想外の出来事も全部ひっくるめて、
「日本では絶対に味わえない面白さ」が詰まっています。
私自身、初めてのインド生活で文化の違いに戸惑い、
最初の1ヶ月は「帰りたい」と思ったこともあります。
また、慣れてきてもきつい出来事が重なると帰りたいと思うこともありました。
でも今振り返ると、
あの不便さとカオスさがなければ、ここまで思い出深い駐在生活にはならなかったと断言できます。
この記事では、私が感じた「インド駐在のリアルな楽しさ」を、
仕事・生活・旅行・家族帯同の観点でまとめます。
メインライターの私は夫の仕事の帯同で行きましたが、今回駐在として行った夫の他にも現地採用で現地で働いた友達にも取材協力をお願いし、内容たっぷりに仕上げております。
ぜひ最後までご覧ください。
2. 【体験談】私が「インド駐在は楽しい」と思えた瞬間
生活自体がタフと言われるインドですが、数か月滞在すると感じるのは以下のようなことです↓
不便さや予想外の出来事が逆に面白い
インドでは、何かと物事がスムーズに進まないのが普通です。
ネットが突然止まる、停電が頻繁に発生する、配達が遅れる・約束の時間に来ない…。
日本だとストレスにしかならないことが、
インドでは「こう来たか!」「やっぱりそうだよね!来るわけないよね」と笑いに変わる瞬間が増えました。
例えばマーケットで買い物していても、
値札がない → 値切り交渉 → 友達みたいな距離感でインド人と雑談。
最初は面倒でも、慣れるとこれが逆に楽しくて、怒られない範囲で値段を交渉するゲームとして楽しんでいました。
そして仲良くなったり少しでもヒンディーが話せるだけでも価格が下がるのも面白かったです。
「足りないものは工夫してなんとかする」
「想定外の出来事を楽しむ」
これがインド駐在の一番の醍醐味かもしれません。
インド人の距離感がクセになる
インド人のコミュニケーションはとにかくウェットです。
遠慮がない分、頼りになることも多いです。
例えば、家のオーナーが親代わりになるくらいに自分たちをかわいがってくれたり、会社のメンバーと家族ぐるみでパーティをしたり、とにかく身近な人とのかかわりを大切にします。
トラブルがあった時も、とにかく全力で助けてくれる人が多いです。
街角のマーケットで道を聞いても、みんな寄ってきてヒンディー語で教えてくれたり笑
家族や今までの友達と暮らす中で寂しく感じるときにも、実は世話焼きのインド人に心を救われたことが何度かあります。
3. インド駐在の仕事って楽しい?しんどい?【リアル】
ここからは実際に働いた人に聞いたインドでの就労の特徴をお伝えします。
インド駐在の仕事の楽しさ①新興国で挑戦できる

日本では味わえない仕事のスケール感。
これがインド駐在の最大のメリットの一つです。
「日本では通らないアイディアが通る」
「ゼロから仕組みを作る」
インドの成長市場だからこそ、挑戦できる環境があります。
もう日本では完成しているようなインフラ整備のお仕事に携わることができたり、日本とは比べ物にならないくらい大きな市場を相手に仕事をする経験ができたり、その刺激が楽しいと感じている人も多いようです。
インド駐在の仕事の楽しさ②インド人とのやり取りで鍛えられる
もちろん、ここまででも分かるように、やり取りは一筋縄ではいきません。
納期を守らない、話を最後まで聞かない、謝らない…など文化ギャップは多いです。
でもこれが逆に、マネジメントスキルを磨ける最高の場になります。
日本で働くだけでは得られない「人を巻き込む力」が確実に鍛えられた、とお友達は言っていました。
インド駐在の仕事の楽しさ③英語力が伸びる
インド人の英語はクセがありますが、日常的に英語で交渉するので、
英語の「聞き取り力」は確実に上がります。
TOEIC点数より「実戦力」が付くのがポイントです。
私も日本で英語に苦手意識がありましたが、
インド生活のおかげで「通じればOK」の度胸がつきました。
お互いネイティブではないので、英語が多少つたなかったとしても、お互いに聞く姿勢を持てるのもインドの良いところです。
インド駐在の仕事の楽しさ④キャリアの棚卸しになる
インド駐在を終えた後、
「自分にどんなスキルが残ったのか?」を整理すると、
大抵の人が 「思った以上に自分の強みが増えている」と感じます。
これは転職市場でも強みになりますし、
「一度は海外で働いた」という自信が、
自分の人生を大きく前向きに変えてくれる武器になります。
4.インド駐在生活を楽しむコツ
インド駐在をもっと楽しむには、
- 不便さを受け入れて、自分から動く
- 辛い時も楽しい時も一緒に過ごせる友達を見つける
- 現地の文化に触れる機会を定期的に作る
がポイントです。
どうしても、辛いことやイライラすることに直面すると「もう家にいよう」と閉じこもってしまいがちです。
ですが、そうするとどんどん気持ちも落ちて行ってしまうので、なんとか踏ん張って外に出ることがおすすめです。
一人で出かけるのはちょっとな…という方は日本人のコミュニティに参加することもおすすめです。
既に駐在している人の家族を紹介してもらったり、同世代の友達がいないが探してみたり。
デリーは特に日本人も多いので気が合う友達が見つかることも多いです。
苦しいことも一緒に乗り越えた友達は戦友のような気持ちで日本に帰ってからも関係が続くということも多いですよ。
上ではメンタルの部分をお伝えしましたが、ここからは具体的な乗り切るコツを事例ごとにお伝えします。
インド駐在生活を楽しむコツ①マーケットを味方につける
インドのマーケット文化は、慣れれば本当に楽しいです。
値札が無いことが多いので、最初は戸惑いますが、
値切れるポテンシャルがあると思うと楽しいです。
例えばグルガオンやデリーのマーケットでは、同じ野菜や雑貨でも店ごとに値段が違います。
ローカルの人に混じって値切り交渉すると、
自然と英語力もつきますし、現地の人との距離が縮まるのが魅力です。
また、いろんなお店を回ってお値打ち品に出会えた時はとても嬉しい気持ちになります。
👉 マーケットの具体的な攻略法は、後日まとめる予定の
「インドマーケット攻略ガイド」で詳しく書きます!
インド駐在生活を楽しむコツ②安全に美味しく食べる(屋台は避ける派のリアル)
インドの屋台フードは、旅人には魅力的に映るかもしれません。
でも私は実際にお腹を壊しやすい体質なので、基本は避けていました。
日本の食あたりの10倍辛く、実際入院や帰国などの大事故になっている人もいるので、屋台飯などは覚悟を持って挑戦することをお勧めします。
インド人でもお腹壊すよ、と言われたのが衝撃でした。笑
屋台飯の代わりに活用していたのが、
デリバリーサービスと信頼できるレストラン。
インドはZomatoというUber Eatsのようなフードデリバリーが充実していて、
衛生的で安心できるお店も多いです。
無理して屋台に挑戦しなくても、美味しいものはたくさんあります!
インド駐在生活を楽しむコツ③ローカル旅行・周辺国旅行でリフレッシュ

インドにいるからこそ行ける旅行先も、楽しさの大きなポイントです。
国内ならタージマハル、ジャイプールの宮殿、バラナシのガンジス川など、
「一生に一度は行きたい場所」がたくさんあります。
駐在が終わったらデリーなどで乗り換えをしないと来れないアクセスの悪い場所ばかりですから、ぜひインドにいるうちに旅行してみることをお勧めします。
デリーからであればタージマハル、ジャイプールは日帰りか1泊2日くらいでいけます◎
さらに、周辺国へのアクセスが日本とは比べものになりません。
私自身も、インド駐在中に
- モルディブ
- ベトナム
- タイ
- イタリア
- ジョージア
などに短期の連休でサクッと出かけました。
飛行機の時間も航空券の時間も日本からに比べるとグッと節約できますから、本当におすすめです。
こちらも以下の記事でインドから行きやすい観光先をまとめています。
インド駐在生活を楽しむコツ④帯同家族が楽しむための工夫
「家族帯同でも楽しめるの?」
これはよく聞かれる疑問です。
私の知り合いの帯同ママさんたちは、
「辛いこともあるけれども日本ではできない生活を楽しんでる」 と話していました。
例えば:
- ドライバー付きで移動のストレスが少ない
- 子供が遊べる施設ではたくさんのスタッフがついて遊んでくれる
- 子供をインターナショナルスクールに通わせられる
- シェアメイドやお手伝いさんで家事負担が軽くなる
- 日本よりも広い家に住める
- 日本人コミュニティの繋がりが強く、助け合える
- インド人はとにかく子供にやさしい
子供にとっても奥さんにとっても日本では経験できないような体験ができるのは事実です。
安全のためのコストは削りすぎないように気を付ける必要はありますが、インド生活を「大変」だけにせず、
現地のリソースを上手に使うことが、楽しむ最大のコツです。
5. インド駐在の「楽しい」だけじゃないリアル
もちろん、良いことばかりではありません。
きつい瞬間もある(納期・文化衝突)
仕事では、納期を守らない文化や、
急にルールが変わることに振り回されます。
現地スタッフのミスをフォローしたり、
「日本だったらありえない」と思う場面も正直多いです。
でもこれをどう乗り越えるか?
私は 「無理に受け入れようとせず、逃げる」が一番楽でした。
文化の壁というのは理解しようとしてもどうしてもすぐにできることばかりではありません。
例えば衛生観念に関しては、日本感覚だと汚くて受け入れられないこともあります。
そんな場面では、無理に受け入れようとせず、距離をとる、ということも有効だと思います。
もちろん笑い話にして昇華する人もいます。
体調不良はやっぱりつらい
どうしても日本では体験したことないような腹痛を経験したり、風邪をひいても日本の薬のようにぴったり合わなかったりと、体調不良を経験することがあると思います。
そういったときは言葉に表せないような不安を感じます。
体調不良でポジティブな気持ちでいられる人は少ないと思うので、事前に
- 事前に利用できそうな医療機関を調べておく
- 使えそうな薬を準備しておく
- 必要時日本に聞ける道を考えておく(会社の産業医やオンライン診療など)
- 頼れる現地の友達を見つけておく
この辺りの準備をしておくと安心です。
インドでは、困ったときはお互い様なので、体調を崩してどうしようもない時は友達が助けてくれたこともたくさんありました。
まとめ インド駐在は楽しい!ただし楽しむための工夫、マインドは必要!
今日はインド駐在は楽しいのか?という疑問に答えてきました。
私もつらいと感じたことはあったものの、トータルで見ると楽しかったなと思うことが多かったです。
正直帰ってきたくないなと思っていました笑
でも最初はつらい、帰りたいと思ったことも多々あったので、生活する中で上で紹介したようなことを実践してきたことが大きいのかなと思います。
皆さんの生活も楽しいものになるよう応援しております。
インド駐在をもっと楽しむために:
📌 インド駐在の生活費まとめ
📌 インド駐在の持ち物リスト
📌 インド駐在 日本食材おすすめ
📌 【執筆予定】インドマーケット攻略ガイド
📌 【執筆予定】周辺国旅行ガイド
📌 【執筆予定】インド駐在 きついリアルと乗り超え方